電車の撮影ポイントを求める

いわゆる「撮り鉄」の皆様向けの作業例です。まったく現地を知らない、既往データのみを使ってどこまで解析できるかを実験しました。
対象路線は、広島県内の7個です。山陽新幹線は除きました(撮影対象として危険)。

路線から150m以内範囲に縦横10m間隔でポイントを作成し、各点について「路線が良く見える指数(以下、指数)」を求めました。
指数の求め方ですが、「路線から、その点を何回見る事ができるか」としています。
緑->黄->赤の順で、指数が高くなります。
(今回の作業では、この指数解析に一番時間がかかりました)

ポイントの総数は、約97万個です。
この中から、然るべき条件に合うものだけを抽出しました。
~条件~
鉄道路線から、5m以上離れていて、かつ20m以内であるもの
(近すぎるのは危険。離れるとピント等の問題があるらしい)
建物から20m以上離れる。
新幹線から20m以上離れる
既往道路の中心線から5m以上離れる
指数が5以上であるもの
地図上で、明らかに好ましくないものを手作業で弾いたもの
(川の中や、駐車場等)
作業の結果、6個の撮影地点が残りました。




純粋に机上作業しか行っていませんので、実際とは異なる部分も多々あると思います。
解析精度を上げるには、
・高精度な標高データ(今回は10mメッシュ)
・精密な路線形状
等が必要です。